★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

「好き」は魔法の呪文8

各話:表紙

「可愛いな……今オレがどんな気持ちかわかる?」
「ぁあっ……ん……」

 不意に胸元の肌を強く吸われ、痕をつけられたのだとわかる。

「暴走しそうになるのを……は……っ、必死にこらえてる……」
「あ、あっ、ミゲル……っ」

 悩ましげに熱い吐息を漏らしながら、ミゲルは貪るようにマリアの肌に吸い付く。

 ちゅっ、と肌を吸う際に立つ水音が何度も立ち、肌を吸われるたびに甘い痺れが体を走り、わなわなと震えた。

 次に、服の上から大きな手に両胸を寄せるように包み込まれる。

 布越しでも伝わってくる手のひらの熱さに、マリアの胸はどくどくと早鐘を打ち息が乱れる。

「罪作りな女だよな……神父のオレを本気にさせちまうなんて」

 やわやわと豊かな胸を揉みしだきながら、ミゲルはくすりと笑う。

 その言葉、そっくりそのまま返したいと思ったマリアだが、口に出す前に新たな快感が襲ってきたため叶わなかった。

 ミゲルの長い指先が、服の下でぷっくりと膨らんでしまっていた胸の頂を押したからだ。

「んっ……ふ……」
「気持ちよさそうだなぁ、ずいぶん前からここ硬くなってたもんな?」

 まさか気付かれているとは思わなかったマリアは、一気に首まで赤くなった。

 その様子を楽しそうに見つめながら、ミゲルはさらにそこへ愛撫を加えていく。

 焦らすように乳輪の縁をゆっくりと指先でなぞる。

 だが決して一番触れてほしい胸の尖りには触れる気配がない。 

「はっ、あぁ……ゃ……なんで……」

 寸止めがずっと続いているようなもどかしさに、マリアの瞳がじれて潤む。

 どうしてもそこに触れてほしくて、マリアのためらいがちな手がミゲルの頭をそっと包み込む。

「魔法の呪文を教えてやろうか?」

 もう片方の胸も同じように指先を乳輪の縁に滑らせながら、ミゲルが囁く。

 なにが魔法の呪文だ、と一瞬思ったが、両方共焦らされてしょうがないマリアは、早く触れてほしくて頷いた。

「ミゲルが好き――って言って」
「――っ!」
(この期に及んでなおも言わせる気か! こいつは私を羞恥で何度殺す気なんだ!?)

「ほら、早く言わないと、ね?」

 ミゲルがあまりにも楽しそうに言うので、逆にそれが癪に障る。

 しかし言わなければ触れてもらえない。だから、マリアは観念した。

「……ミゲルが、好き」
(いくら好きに飢えているからといって、一回でも言うのが恥ずかしいことを何度も……)

 わずかに躊躇した後、そう答えたマリアの顔は羞恥で赤く染まり泣きそうだ。

「やべ、すげぇ可愛い……先にキスしていい?」
「き、聞くなっ」

 さっきから羞恥が頂点に達しているマリアは、もはや冷静に回答する余裕がない。

 涙で潤んだ瞳でミゲルを睨みつけるが、それは彼にとって全く脅威ではない。

 気付いたときにはすでにお互いの唇がぴったりと重なっていた。

 貪るような深く激しい口づけに、マリアの息が乱れ目尻から快感のための涙がこぼれ落ちる。

 幾度となく擦り合わされ、きつく絡む舌の熱さに頭の芯がぼうっとしてくる。

 歯列をなぞられたかと思えば、頬の内側を舐られ、今度は歯列の裏側を味わうように舌が這う。

 角度を変えて口づけられるたびに卑猥な水音が立ち、熱のこもった湿った吐息に、体の奥から情欲の炎を揺さぶられる。

(……美味しい)

 さらに質の悪いことに、この神父の唾液から得られる精気は極上で、マリアが自分で意識せずともついつい多めに飲み込んでしまう。

 もっと飲みたいと思うと自然と口づけが深いものになり、マリアは我を忘れてミゲルの舌を吸っていた。

「はあっ、ん……ふ……んん……っ」

 両目を閉じて必死に舌を絡めてくるマリアを、ミゲルは愛おしげに見つめている。

 胸から一度手を話すと、マリアのビスチェ風の上着を脱がせるべく、胸元のリボン結びになった紐をするりと解いた。

 緩んだ服を腰までずり下げると、二つの白い柔らかな丸みが、ふるりとこぼれ出た。

 それを確認したミゲルは、直にこの肌を味わうために、自分も上着のボタンを全て外し脱ぎ捨てその上半身を外気に晒した。

 

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吸血鬼と不良神父~
~桜猫*日和~