★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

「好き」は魔法の呪文3

各話:表紙

 しかし、マリアは物足りないと感じてしまう。

 早くいつものように何度も激しく体を揺さぶられたいと、淫らな思いがぐんぐんと大きくなっていく。

 火で炙られ熱くなったナイフで溶かされるバターのように、熱く溶かされたいと思ってしまう。

 耳朶にかかる熱い吐息にぞくぞくと腰が疼き、身を捩ってしまう。

 お腹の奥の疼きも熱を持ちはじめてきた。

「マリア。アンタが好きだ。まるでオレの世界には、女はアンタしかいないみたいに」
「……っ、ふ……う……」

 低く甘い声が鼓膜にやさしく響いてくる。

 その声は絹のように滑らかに、砂に染み込む水のように、耳からマリアの心へしっとりと心地良く染み込んでいく。

 それに加えて、蜂蜜のように甘く彼女の体を溶かしていく。

(そんな甘い声で……そんな風に告白されたら、腰が、砕けてしまう……)

 耳元で囁かれるたびに、腰が疼いてたまらない。

 甘いのにむず痒くてゾクゾクして、気持ちよすぎて逃げたくなる。

「マリア」
「ひぅっ」

 噛み締めるように名を呼ばれると、一気に腰までビリッと甘くて強い刺激が走った。

 思わず腰が浮き、ミゲルがくすりと笑ったのがなんとなくわかった。

「まだほとんどなにもしてないけど、そんなに気持ちいい?」
「あ、はあっ……わ、わざと、してるだろう?」

 余裕なミゲルの様子に少々悔しく思いながらも、マリアは快感に耐えながら必死に言葉を発した。


「わざとってつもりはないな。オレはただマリアを愛でてるだけ」
「ひぁっ」

 耳朶をぬるりとした感触がして、ミゲルに舐められたのだとわかる。

 熱い舌で幾度も耳を舐められると、そのたびに腰が跳ねそうになり熱く潤んだ瞳からは今にも許容量を超えた涙がこぼれ落ちそうだ。

 舌が触れたところから甘い毒に侵され体内から焼かれていくような感じがする。

 しかも悔しいことに、それは不快どころか気持ち良くてもっとして欲しくなる。

「我慢するなよ、オレもアンタの声好きだから――」

 もっと聴かせてくれよ。

 そう囁かれたかと思うと、耳の中に熱くぬるりとしたものが入ってきた。

 くちゅりと卑猥な音を上げながら、ねっとりと這う舌の感触に思わず身を硬くする。

 しかし耐え切れない快感が腰を震わせ、目尻から涙がこぼれ落ちた。

「ぁあぁっ、や……だめ……ふ、あぁ……っ」

 耳の中で淫らに蠢く熱い舌が気持ち良くてたまらない。

 ミゲルの少し荒くなった熱い吐息も快感を煽ってきて、マリアは淫らな喘ぎを止めることが出来ない。

「知ってる。”ダメ”は”もっと”なんだよな?」

 笑み混じりの声で言われ、さらに耳への愛撫が増す。

 わざと卑猥な音を響かせるように、ミゲルの舌がマリアの耳の中を這い回る。

「あ、や、だ……はずかし……んうぅ……ふ……」

 容赦なく、くちゅり、じゅぷり、と官能を煽る音を上げながら耳の内側を熱い舌で嘗め回されると、耳から犯されている気持ちになる。

 潤んだ瞳は熱く揺らぎ、彼女の息は荒く、胸が大きく上下している。

 そのたびに豊かなふくらみがミゲルを誘うように、甘くふるふると揺れる。

「ヤダって言いながら感じてるんだよな? 本当に嫌ならやめてもいいけど?」
「ああっ、や……やめたら、……嫌、だ……」

 鼓膜を直接震わせるように囁かれ、マリアは心地良さに体を震わせる。

 断れないとわかっていてわざわざ聞いてくるのが意地悪だと思いつつも、ミゲルのそういうところもマリアは気に入っている。

 今やめられてはたまらないと、思わずマリアはミゲルにしがみつく。

 広く大きな背中を撫で回していた手は、彼の服をぎゅっと掴んだ。

「やっと少し素直になったな。ご褒美にキスしてやろうか?」

 冗談めかして笑うと、ミゲルの意に反しマリアは期待の眼差しを向ける。

 口と耳以外には未だ触れてこないので、焦れてたまらないのだ。

 もっと淫らに触れて欲しいと思うと、ミゲルを見つめている自分がいた。

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吸血鬼と不良神父~
~桜猫*日和~