★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

マリアの王子様9

各話:表紙

「あああっ、や……駄目、ダメぇ……っ、はげし……っ」

 繰り返し奥を穿たれると、快感に子宮口が降りてきてミゲルの剛直がそこを刺激する。

 その部分を幾度も突き上げられると、逃げ出したくなるような快感が押し上げてきて、たまらずマリアはミゲルにしがみついた。

「マリア、そんなに締め付けられたら……っ」
「ミゲル、ミゲル……も、だ、め……――っ」

 マリアが高みに昇りつめると同時に、熱い飛沫が最奥に打ち付けられた。

 その感覚にまたマリアは肌を震わせる。

 立て続けに味わう快感にマリアの胎内は痺れたようになり、ミゲルの熱い精で中が満たされると、さらに中へ引き込もうとする。

「はは、こんなに熱烈に捕まえられると……たまんねぇな……」

 マリアに締め付けられながら精を注ぎ終えると、ミゲルは熱い溜息を吐き、彼女の上にゆっくりと倒れ込んでいく。

「……っ、はあっ……あぁ……」

 マリアは荒い息のまま必死に呼吸を整えようと、口を大きく開き肩で息をする。

 重なってきたミゲルの重みが心地良い。

「マリア、アンタが好きだ……愛してる」

 汗をかいて額や頬に張り付いた髪を整えてやりながら、艶めいた顔のミゲルが甘く囁く。

 ようやく収まりかけていたマリアの胸の鼓動が、再び加速していく。

「んっ、ミゲル……っ……はぁ……」

 自分も同じだと伝えたいのに、まだ呼吸が整わず悩ましい吐息が漏れた。

「焦らなくていい。わかってるよ、オレの可愛いお姫様?」

 そう言ってくすりと微笑むミゲルの笑顔が、またマリアの胸にときめきの矢を突き立てた。

 なんだかもう王子とミゲルが混ざっているが、そんなことは問題じゃない。

(一体どれだけ私をときめかせれば気が済むんだ、この男は)

 嬉しさと少しの悔しさに軽く睨みつけると、あっさりと笑顔でかわされる。

 本当に食えない男だ。

「で、マリアからは言ってくれないの?」

 顔の両側に肘をつかれ、顔を覗き込まれる。

 苔緑の瞳が期待の眼差しで見つめてくる。

 その目と視線を絡めると、ミゲルの顔を引き寄せマリアは唇を重ねた。

 一瞬予想外のことにミゲルは目を見開いた。

 が、すぐに事態を受け入れる。蝶が戯れるような啄むだけのキスをして、そっと口を離す。

 なぜか出会ってから今までのことが、思い起こされる。

 契約魔法のためとはいえ、純潔を奪われたことや、精気の補充のためとはいえ、体を重ねるたびに惹かれていったこと。

 吸血鬼と神父という敵対関係にあるため、好きだと言えなかったことや、契約が切れたら側にいる理由がなくなるからと、正直に言えなかったこと。

 おねだりをさせられたり、好きだと言わされたこと。

 吸血鬼退治で、ミゲルが自分のために怪我を負ったこと……等。

(――それから、私を愛してると言ってくれたこと。いつでもミゲルは私を信頼して、助けてくれて、ずっと側に居させてくれた。それがどんなに有難かったか)

 そしてマリアはありったけの想いを込めて、口にする。 

「……愛してる」

 マリアの言葉に、ミゲルは満面の笑みを浮かべた。 

 

 

 ―了―

↑読了ついでにポチッと(*´ω`*)桜猫にちゅ~るが贈られます。
↑読了ついでにポチッと(*´ω`*)桜猫にちゅ~るが贈られます。
吸血鬼と不良神父~
~桜猫*日和~