★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

神父はおねだりをご所望です9

各話:表紙

 良い声で耳元で話されると、腰に強い疼きが走ってマリアの目尻から快感の涙がこぼれ落ちる。

 言葉にするのも辛くて、マリアはこくりと頷いた。

「オレも。こうやって……ナカでお互いが擦れあうたびに、アンタの襞がオレのに絡み付いてきて、少しずつ締め付けてくるのが……は……ホントたまらなくイイ」

 激しく突き上げたいのを我慢しているからか、ミゲルの声には余裕が感じられない。

 少しでも気を抜いてしまえば、すぐにでも達してしまいそうなのを必死に堪えているのだ。

「くぅ、ん……はぁ、あ……ミゲル……ミゲル……んぅ……っ」

 ひたすら緩慢な刺激のみを与えられ、マリアはもう焦らしに焦らされ早く気持ちよくなりたくて堪らない。

 薔薇色の口からは、甘えるような鼻にかかった声が漏れていく。

 恥ずかしくはあるが自分では止めることも出来ず、マリアは何度も甘い声でミゲルを呼ぶ。

「はいはい、ホントに可愛いご主人サマだな」
「ミゲル……もう、辛い……このままは、いやだ……はあ、ぁ……」

 マリアは泣きそうな顔になりながら、控えめに自ら腰を揺らしはじめる。

 ときおり体をびくつかせながら、それでも止めようとはしない。

「やらしい腰使いだなぁ……アンタにそうやって動かれるとメチャクチャ気持ちいい……はぁ、そろそろ、いくか」

 言い終わらないうちにミゲルは腰の律動を速めていく。

 どんどん加速していく動きに、マリアの喉から絶えず嬌声がこぼれていく。

「あっ、あっ、……っはぁ、あぁん、ミゲル、ミゲル……っ」
「いいね、その声そそる。好きなだけオレを呼んで……っは……たまんねぇな……」

 容赦なく己の熱を突き立てるも、マリアの柔らかな襞が絡みキュウキュウと彼自身を締め上げてくる。

 もっと激しく、もっと奥までと催促されているような気分になる。

 きついとさえ感じる締め付けに苦笑しつつ、先にイかされてたまるかとミゲルは更に律動を速め最奥を穿つ。

 湯気の立つ水面の揺れが大きくなり、水音が響き渡る。

「欲張りだなぁ、マリアは……ほら、今アンタの体の一番奥を攻めてるぜ」
「あう……ふぁ、あぁあっ……や、も、気持ち、い……あ……ああぁ……くぅん」

 最奥の感じる部分を幾度も叩きつけるように攻めたてられると、腰がどろりと溶けてしまうような強烈な快感が体内を駆け巡り、少しでもそれから逃れようと思わずマリアは腰を浮かせた。

「逃がさねぇよ? まだオレ自身を味わってねぇだろ? それとも要らないか?」
「いや、いやだ。どうしてそんな……ああっ……意地悪、言うな……っ……」

 上ずった声が更に上ずったのは、最奥を穿たれながらミゲルに花芯を弄られたからだ。

 ただでさえ気持ち良くて泣き出しそうなのに、神経が集中している部分に触れられて、マリアは肩で息をしながらミゲルに後頭部を押し付けるようにして背を仰け反らせていく。

「じゃあ、可愛くおねだりしてくれねぇと」

 ミゲルも限界が近いのか、息を荒げながら掠れ混じりの声で言う。

「はぁっ、ミゲル、のが、欲しいっ……中に、注いで……っ」

 腰をガクガクと震わせながら、マリアは必死に声を振り絞って嘆願した。

 強すぎる悦楽にぽろぽろと涙がこぼれていく。

「は、上出来……ほら、ご褒美だ……く……っ」

 たまらないといった様子で眉を顰めたミゲルの腰が大きく震えたかと思うと、どくどくとマリアの胎内に熱い劣情が迸った。

「ぁあぁっ……――っ」

 彼の熱を体の奥深い場所にありありと感じると同時に、マリアも高みに昇りつめた。

 そして二人とも脱力してしまう。

 荒くなった息を整えようと大きく息を吸いながら、未だにミゲル自身を締め付け引き込もうとする自分の体に恥ずかしくなってしまう。

「はは、マリアちゃんそんなにオレのこと好きなの? 根こそぎ搾り取られそ」

 笑み混じりの声で言われ、マリアは俯いてしまう。

「う、き、貴様の精気が美味しすぎるんだっ。そしてちゃん付けで呼ぶな!」
(恥ずかしい。恥ずかしすぎる。この正直すぎる体が呪わしい)

「そりゃ悪かったな、ご主人サマ?」

 くすくすと笑いながら、ミゲルはくびれた胴に腕を絡めそっとマリアを抱きしめる。

 それから彼女の肩越しに白い首筋へと顔を埋めた。

 上気した肌からは石鹸と彼女自身のなんともいえない良い香りがした。

 その香りを味わいながら、柔肌へ唇を寄せる。

「なにをしてるんだ?」
「ん? 労いのちゅー。あとで怪我が痛まないと良いけどな」
「途中まではそこそこ痛かったが、今は割と大丈夫だ」
「え、そうなの? まだ痣は全然消えてねぇけど」
「お湯の中だったから、負荷が軽減されたのかもしれない」

 脇腹と腹部の痣を撫でられると、気恥ずかしくてマリアはそっぽを向いた。

 その頃月はすでに中天を過ぎ、傾いていた。降り注ぐ雨は翌朝までやむことなく降り続けた。

 雨音に紛れ、幾度となく甘い声が流れていった。

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吸血鬼と不良神父~
~桜猫*日和~