★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

神父はおねだりをご所望です8

各話:表紙

「なあに? マリアちゃん」

 冗談めかして返事をすれば、もれなく軽く睨まれたミゲルである。

 もっとも彼にとってはそれすら可愛いとしか映らないのだが。

「その……ずっとこうして、じっとしてるわけにもいかないだろう……」
「そりゃそうだな」
「だから、その……、動いて、くれないか……」

 マリア本人にとってはこれが精一杯なのだろう。

 彼女は耳まで真っ赤になっている。

「もっと具体的に。できればもっといやらしく」
「そんな…………ミゲルの、た、昂ったもので……私の……私の、……っ……」
「私の?」
「わ、たしの……っ、やだ。恥ずかしい……これ以上は無理だ……」
「そっかー、なら仕方ない。このままってことで!」

 きっぱりとミゲルは言い放った。

「そんな! ミゲルだって辛いくせに……」
「まあな」

 そういうミゲルだが、どことなく余裕があるように見えるのは気のせいだろうか。

 そのときだった。

 ミゲルが座りなおそうとして、腰を浮かせたのは。

「あんっ」

 腰が浮いて沈んだ衝撃で、マリアの中が軽く小突かれる形になった。

 ほんの軽く一回だったが、焦らされた分気持ちよすぎて喘ぎが漏れたのだった。

「と、悪い」
「……ミゲル……」

 中が焦れて焦れて、切なくてたまらない。

 甘い毒を飲まされている気分だ。

 早く楽になりたい。気持ちよくなりたい。

 もっと欲しい。ミゲルの熱でどろどろになるまで溶かして欲しい。

「お願いだ、ミゲル……」
(欲しい。もっと熱くて激しいのが、いい。奥まで抉るくらいの)

 マリアの濡れた瞳がミゲルの視線を捉える。

 そして彼女が彼の顔を引き寄せると、その唇にそっと舌を這わせる。

「……駄目、か?」
「……ズルイ女……」

 口で言えない分、態度で示してきやがった。

 そうミゲルは思った。

 マリアにしてみれば、どうしてもミゲルが欲しくて自然とそうなっただけだったのだが。

 そもそも打算でこんなことが出来れば、言葉にするだけでここまで苦労していない。

「そんな目で、オレが欲しくてたまらないって目で見つめられたら、ダメだなんて言えるか……降参だ」

 熱のこもった息を吐き出すと、ミゲルはゆるゆると腰を揺らしはじめる。

「んん……嬉しい。気持ち良い……」

 徐々にマリアの表情がうっとりとしたものに変化していく。

 心地良さに脱力した体はしんなりとミゲルに背を預けた。

「……可愛すぎるだろ。アンタには出会ったときから翻弄され続けてる……」

 ミゲルは愛しげにマリアを見つめ淡く微笑んだ。

 すると彼女も応えるように微笑み返す。

 大輪の薔薇が花開くような、美しく艶やかだが高貴さの漂う笑みだ。

「綺麗だな」

 素直な感情がぽろりとミゲルの口をついて出た。

 マリアは一瞬きょとんとしたが、「アンタのことだ」とミゲルに言われ頬を赤らめた。

「なに今更照れてんだよ、もっと恥ずかしいこと今やってる最中だってのに」

 言いながらマリアの腰を浮かないように両手で支えながら、彼は蜜液でとろとろに蕩けた中を突き立ててくる。

 しかし、その動きは未だ緩いものだ。

 マリアの中に灼熱の楔を根元まで埋め込んでは、ぎりぎりのところまで戻すという動きを繰り返す。

 そうされると内壁を擦られる感触が物凄くはっきりと、長く感じられて、マリアの喉から嬌声が途切れることがない。

「あっ、はあっ……や……ミゲル、そんな風にされたら……中がいっぱい、こすれて……ぁん」
「気持ち良い、だろ? オレをじっくり感じ取ることが出来て嬉しい?」

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吸血鬼と不良神父~
~桜猫*日和~