★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

神父はおねだりをご所望です

各話:表紙

「アンタは先にシャワー浴びてきな。風邪でも引いたら……吸血鬼も風邪引くのか?」

 素朴な疑問をミゲルは口にした。

 少し間があったのは、記憶の片隅のとある人物を思い出したからだ。

「ああ。不死身と言うわけでもないからな」

 バスルームに向かいながらマリアは答えた。

「そうか」

 マリアの着替えを手に取りミゲルもバスルームに来る。

 そして壁に凭れてマリアを観察する。

「なんだ?」

 立ち去ろうとしないミゲルが気になり問いかける。

 すると彼はニヤリと笑みを浮かべこう言った。

「脱がせてやろうか?」
「は!? ……痛っ……」

 驚いて少し大きな声をあげただけで脇腹とお腹の辺りがズキンと痛んだ。

 ここに着くまでは気が張っていたせいか、特に痛みを感じなかったが、安心した途端にこれだ。

 サミュエルの強烈な蹴りを食らってから、まだ一時間も経っていないのだ。

 普通の人間に蹴られた程度ならどうということはないが、同族の本気の蹴りの代償はそれなりに大きかった。

 思わずその場に蹲ろうとしたが、その動作をしようとしただけでも痛みが波のように押し寄せてくる。

「あまり大丈夫そうじゃないな。じっとしてな」

 そう言うとミゲルはバスルームの中に入りバスタブにお湯を溜めはじめる。

 それからまた脱衣所に戻ってくると、マリアの前に立つ。

「足、持ち上げてくれる?」
「ああ」

 なにをする気だろうとやや警戒しつつも、マリアは片足を軽く持ち上げる。

 するとミゲルはマリアの太腿に触れ、彼女のロングブーツで隠れていたストッキングを脱がせていく。

「ちょっ、ミゲルなにを」
「いつまでも濡れた服着てたら体が冷えるだろうが。脱ぎ終わる頃にはお湯も溜まってるだろ」

 めくるようにゆっくりと脱がされていく感触が、マリアはなぜか少し心地良くてドキドキする。

 確かに濡れたものが脱がされると、肌寒さが少し軽減した気がした。

 もう片方の足もストッキングを脱がせると、ミゲルは両脚をそっとタオルで拭いてやる。

 やはり濡れて寒かったのだろう。

 彼女の皮膚は粟立ってひんやりとしている。

 そのままミゲルの手は彼女のミニスカートに伸びる。

 ファスナーを一番下まで下ろすと、パサリとスカートは床に落ちた。

 そして桜色の下着が姿を現した。

「……っ、ミゲル、もういい。自分で……」

 下着を晒されたことでマリアは急に恥ずかしくなってしまった。

 もう何度も体を重ねているというのに、いつもとは違う状況だからか気持ちがざわついてしまう。

「アンタはなにもしなくていい。オレの可愛いご主人サマだしな?」

 くすりと笑い、ミゲルは濡れたロングコートを脱がせて洗濯かごに放り込んだ。

 次にマリアのビスチェ風の上着を脱がせていく。

 胸元のリボン結びにしてある紐を解かれると、心臓がどくどくと波打って思わずマリアは逃げたいと思ってしまった。

「はぁ……いちいちそんな可愛い反応されると、押し倒したくなるんだけど」

 ミゲルは参ったと苦笑しつつ、ビスチェ風の上着も剥ぎ取ると洗濯かごに投げ込んだ。

 これでマリアが身に着けているのは下着のみとなった。

「か、可愛いだと?」
「……全部顔に出てる。オレに脱がされるのが満更でもないってな」

 ミゲルの言葉に思わず顔から火が出そうなほど頬が熱くなる。

 

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吸血鬼と不良神父~
~桜猫*日和~