★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

蕩ける心と体2

各話表紙:聖女

「フィアーナ、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。もっと肩の力を抜いてリラックスしてください」
「そんなこと、言われても……」

 自分もラミレスも裸なのだ。

 それだけでフィアーナは落ち着けない。

 家族以外の異性と、大人になってから風呂に入ることなど一度もなかったのだ。

 しかもその相手がラミレスとくれば、緊張しないわけがない。

「体を洗われるのは気持ちよくないですか?」

 ラミレスは穏やかな笑みを浮かべ、フィアーナの腕をやさしく洗う。

 たしかに泡で撫でるように洗われるのは、とても気持ちいい。

 だがフィアーナはそれを味わう余裕がない。

 視界に汗ばんだラミレスの肌が入り、それがあまりにも艶かしく、平静を保っていられない。

「わ、わかりません……」

 フィアーナはラミレスの顔をまともに見れず、俯いてしまう。

 これ以上動揺したくないので両目も閉じた。

 そんなフィアーナの様子を見て、ラミレスが小さく笑う。

「あなたに余裕がないことは十分わかりました。では私は体を洗うことに専念しますね」

 もう返事をすることすら恥ずかしく、フィアーナはこくりと頷いた。

(ああ、どうしよう。どうしたらいいの? 顔を見るのも恥ずかしいし、でもずっと目を閉じてるわけにも行かないし……)

 フィアーナが悶々としている間に、ラミレスは彼女の左手を洗いはじめた。

 指先から手首、肘、肩と上に移動する。

「フィアーナ首を洗いますよ」
「はい」

 一応返事はしたが、あまりにもか細い声で、ラミレスに聞こえたかわからない。

 首を中心にボディタオルで撫でられると、石鹸のよい香りが漂う。

「今度は胸とお腹です」
「……っ」

 胸と聞いてフィアーナはパッと目を開けた。

 嫌なわけではないが、恥ずかしさが先立ち、フィアーナは思わず身を引いた。

「大丈夫ですよ、あなたに危害を加えるわけではありません……まあ、少し気持ちよくなるかも知れませんが」
「自分で……」
「ダメです」

 自分で洗うと伝えようとしたら、笑顔ではっきりきっぱり断られてしまった。

「だって、ねえ? まだ触れてすらいないのに、あなたときたら、こんなに胸の先を立ち上がらせて……本当は、もっと触れてほしいんでしょう?」

「ひうっ」

 甘く低い声が耳元で聞こえ、頭の芯まで痺れるような感覚がした。

 一気に甘い疼きが腰まで駆け抜けた。

「敏感ですね。これは、どうです?」

 わずかに笑みを含んだラミレスの声とともに、胸の先端をツンとボディタオルで突かれた。

「あっ」

 繰り返し乳首だけをボディタオルで撫でられ、思わず声が出てしまう。

「いやらしいですね、乳首だけ泡にまみれて」
「ぁ……いやらしいのは、ラミレスじゃない……」

 フィアーナが少しだけ息を乱しつつ指摘すると、ラミレスはふっと笑う。

「そうですね。でも、もっといやらしいこと、しますよ?」

 言葉とともに、硬く尖った胸の先をキュッと指で摘まれた。

「あんっ」
(いや、恥ずかしい……ラミレスはいつもより楽しそうだし……でも、気持ちいいとも思ってしまう……)

 じわじわと与えられる快感に、力ない抵抗は無意味だとばかりにフィアーナは侵食される。

「感じているんですね。もっと、感じさせてあげます……ああ、なんて可愛いんでしょうね……」

 耳元でささやくラミレスの声は、とても焦れていて、熱い吐息が耳朶を掠めた。

 

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癒やしの聖女は~
~桜猫*日和~