★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

蕩ける心と体

各話表紙:聖女

 ラミレスにそっと床に下ろされる。

「脱がせても、いいですか?」
「……はい」

 恥ずかしいことこの上ないが、脱衣所まで来てしまった手前、フィアーナは頷いた。

 自然と頬が薔薇色に染まる。

「フィアーナ、やっとゆっくり、あなたに触れることができます……」

 よほど待ちわびていたのだろう、服を脱がすために肌に触れたラミレスの手は熱く感じられた。

 フィアーナがどうしようと焦っている間に、容易く裸にされてしまった。

「髪は上で纏めておきましょうか」
「ええ……」

 自分だけ裸のままで、背後に回ったラミレスに髪を弄られ、フィアーナは体が熱くなる。

 ラミレスは器用にフィアーナの長い銀髪をスッキリと纏めてくれた。

「私も脱がせてくれますか?」
「はい」

 恥ずかしくて、すぐ浴室に逃げたいフィアーナだったが、あまりにもラミレスが幸せそうに言うので、思わず返事をしてしまった。

 そのことが更にフィアーナの羞恥を煽り、頬がかっと熱くなる。

 神官長よりも上位の大神官の服はやはり質がよく、しっかりとした布で作られている。

 一番上の外套(マント)を脱がせ、上着を脱がせる。

 次は上着の下に着ているブラウスを脱がせる。

 上から順にボタンを外す。

 胸元がはだけ、ラミレスの匂いが濃く感じられると、フィアーナはそれだけでドキドキしてたまらない。

「私の裸はじっくり見たと思うのですが、まだ慣れていないんですか?」
「じ、じっくりだなんて! それに一度見ただけで、慣れるわけがありません……」

 目の前に晒されたラミレスの逞しい胸板を見ていたフィアーナはサッと視線を逸らし、ブラウスを脱がせた。

 そのままラミレスのズボンを脱がせるために、ベルトの留め金を外す――正確には外そうとした。

 見慣れない形状の留め金にフィアーナが苦戦していると、ラミレスがすっと留め具を外した。

「少し特殊な留め具ですから、勝手がわからないのも仕方ありませんね、ふふ」

 ラミレスはクスクスと笑みを漏らしながら、自らズボンと下着を脱いだ。

「きゃっ」

 留め具の近くに顔を寄せていたフィアーナの目の前に、ラミレスの熱く昂ぶったものが勢いよく飛び出し、フィアーナは小さな悲鳴を上げてしまった。

(きゃあぁっ! め、目の前で……間近で見てしまいました! は、恥ずかしいっ!)

「驚かせてすみません。こればっかりは、自分の意志ではどうにもならないんです」
「う、ううん……しょ、しょうがないですよね……」

 フィアーナはのけ反った勢いで、尻もちをついてしまった。

 胸の鼓動は限界に近いほどドクドクと激しく脈打ち、顔は燃えるように熱い。

 激しい羞恥に逃げ出したくなる。

「ああ、もう、なんでそんなに可愛いんですか。なにもかもすっ飛ばして、貫いてしまいたい……」

 熱に浮かされたように呟くラミレスの視線が、フィアーナの柔肌に突き刺さる。

 隠すことなく欲情していることを伝えてくるラミレスに、フィアーナは危険な香りを感じ、自分を守るように抱きしめた。

「そんなのダメですっ、痛いのは嫌です!」
「はい、あなたに痛い思いはさせません。啼くほど気持ちよくしてあげますから、安心してください」

 身をかがめ、フィアーナの耳元でささやくラミレスの声は熱っぽいのにどこか甘い。

 それだけで腰が震え、フィアーナは自分の体の中心が濡れるのがわかった。

(やだ、こんなの恥ずかしすぎる……ラミレスの声だけで、こんな……)

 下腹部がじくじくと熱く疼きはじめ、フィアーナが必死に快感を抑え込んでいると、ラミレスがそっと立たせてくれた。

「あなたも興奮しているようですね、嬉しいです」

 淡く微笑んだラミレスは、いつになく艶があり、フィアーナはゾクッとした。

 浴室に入ると、風呂用の椅子に座るように促された。

 椅子に腰掛けると、ラミレスが肩からかけ湯をしてくれたが、フィアーナはもう風呂を満喫するどころではない。

 極度の緊張と羞恥で、瞳は熱く潤み、わずかに息が浅く速くなっている。

「湯加減はどうですか? 熱くないですか?」
「は、はい……」

 フィアーナは返事をするだけで精一杯だ。

「では体を洗ってあげますね」

 ラミレスはボディタオルを泡立てると、どうみても緊張しているフィアーナを驚かせないように、右手から洗いはじめた。

 

↑読了ついでにポチッと(*´ω`*)桜猫にちゅ~るが贈られます。
↑読了ついでにポチッと(*´ω`*)桜猫にちゅ~るが贈られます。
癒やしの聖女は~
~桜猫*日和~