★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

拗ねました2

各話表紙:聖女

 フィアーナが嬉しそうにラミレスの寝顔を見つめていると、ラミレスがポツリと呟いた。

「なにが自由に生きろだ……毎日愛していると伝えればいいのか?」
「え、なんですか急に……」
「俺の想いが十分伝わってないようだからな」
「そ、そんなことありません!」
「だったらキスしろ。五秒以内に」
「ええっ!?」
「五、四、三、二、一」

 焦ったフィアーナはラミレスの顔を両手で引き寄せ、唇を重ねた。

 二秒ほど唇を押し当てて顔を離した。

「し、しましたよっ」

 照れくさくてフィアーナは頬を赤らめた。

 しかし、キスをしたのにもかかわらずラミレスは不満げだ。

「時間が短すぎる、もう一回」
「ええ!?」

 身を縮めていたラミレスは仰向けになり、フィアーナが見下ろすような体勢になった。

「……じゃあ、もう一回だけ」

 フィアーナは肩を滑り落ちる銀髪を片手で押さえながら、ラミレスに口づけた。

 時間が短いと言われたので、今度は五秒感唇を押し当ててみた。

 お互いの唇の感触と温もりが十分にわかる時間だ。

 顔を離すとラミレスはまだ満足していないようだ。

「やり方がなってない。こんな子供だましのキスで俺が満足すると思うのか?」
「これで満足してください。休憩だってあと少しなんですから」

 フィアーナは恥ずかしさでいたたまれず、さっさと逃げようと立ち上がる。

「うっ……」

 しかし、途中でそれ以上動けなくなった。

 いつの間にかラミレスの手が後頭部と腰に回っていたからだ。

「こうやってお前に見下されるのもいいな。さあ、観念して目を閉じろ」
「い、嫌です。キスするつもりでしょう?」
(その手には乗りませんからね!)

 身構えるフィアーナだったが、ラミレスの返事は拍子抜けするものだった。

「なら閉じなくていい」
「え?」

 いいの? とフィアーナは気が抜けてしまった。が、それがいけなかった。

 フィアーナが油断したその一瞬の隙をつき、ラミレスにぐいっと顔を引き寄せられた。

 有無を言わせず唇が重なる。

 じんわりと重なった唇が、そのまま一緒に押し開かれる。

 僅かな口の隙間から、ラミレスの舌がするりと入り込む。

「ん……んぅ……」

 肉厚の赤い舌がねっとりとフィアーナのそれを舐め回す。

 舌の先から始まり、表面、裏側、喉の奥近くまで、その感触を刻みつけるような口づけだ。

 たっぷりの唾液とともにゆっくりとした動きで舌を絡められると、ゾクリとした快感が背筋を走った。

 それに気をよくしたのか、ラミレスはフィアーナの可愛い舌を強く吸い上げた。

「んんんっ……ふ……」

 新たな快感にフィアーナは小さな喘ぎを漏らし、勝手に瞳が潤んだ。

(や、こんな……午後のお務めまであまり時間がないのに……っ)

 焦るフィアーナにはお構いなしに、ラミレスは執拗な愛撫を繰り返す。

 じっくりと咥内に舌を這わせ、フィアーナの快感を煽る。

 ラミレスの熱い舌が自分の口の中を這い回るだけで、フィアーナの腰が震えた。

 そして意地悪な舌は、フィアーナの上顎に到達した。

 微かにラミレスが微笑んだかと思うと、舌先で上顎を攻め始めた。

「んん……んぁ……くぅ、ん……」

 執拗にそこばかりを暫く刺激され、耐えきれない快感にフィアーナは幾筋も涙をこぼした。

「キスって言ったらこれくらいして貰わないとな」

 ようやく口を離し涼しい顔でそう話すラミレスを、フィアーナは恨めしげに見つめた。

 それから数分後に休憩終了を知らせる鐘が鳴ったのだった。

 

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癒やしの聖女は~
~桜猫*日和~