★2/15:雑記更新 ・「嘘つき聖女候補~」と「座学の女王さま~」をメインに更新中。

最愛のあなた3

各話表紙:聖女

「一緒に、達きましょう」

 ふわりとやわらかな笑みを浮かべたかと思うと、ラミレスはしっかりとフィアーナの腰を両手で固定した。

 そして、長いストロークで凶悪な熱の楔を、容赦なくフィアーナの蜜壺に穿つ。

 頭の芯まで響くような衝撃に、フィアーナは足の指にぐっと力を込める。

 そうしないと今にも達してしまいそうなのだ。

(まだ、だめ……ラミレスと一緒が、いい……!)

 それでも強すぎる快感に、眦からつうと涙が頬を伝う。

「ふっ、……んんっ……ラ、ラミレス……っ」
「フィアーナ……あぁ、そんなに、締めつけられ、たら……っ」

 相当心地いいのか、ラミレスの声は甘く掠れ混じりだ。

 だが、彼はフィアーナの弱いところを的確に攻め立てる。

 なので、フィアーナは先程から何度も達しそうなのを堪えている。

 もちろん自分の中が、ラミレスの凶悪な熱源を切なく締めつけていることもわかっている。

「だって、気持ち、よく、て……あぁあっ、ラミレス、わたしもう……っ」

 ムズムズとした快感が腰から背筋を繰り返し這い上がり、フィアーナは限界が近い。腰はガクガクと震え、激しく呼吸が乱れる。

「達って、フィアーナ」

 吐息混じりの熱い囁きとともに、花芯を濡れた指先で撫でられた。

 快感が高まり限界が近かった体は、たったそれだけの軽い刺激で、一気に高みに押し上げられる。

「きゃ、ああぁあぁ……っ――」

 強烈な快感が背筋を駆け上がり、華奢な体が弾かれたように大きく弓なりになる。

 下半身がどろりと溶けてしまうような強い快感に、フィアーナは達してしまった。

「フィアーナ……っ!」

 ギリギリまで耐えたラミレスは、フィアーナが達したのを確認すると、後を追うように絶頂を迎えた。

 ラミレスの熱い迸りを感じたフィアーナの体が、ビクンと反応した。

(ああ、熱い……これって、ラミレスの……)

 自分の中にラミレスの精が注がれたのだとわかると、フィアーナはなぜか恥ずかしくなる。

 しかし、同時に嬉しくもある。

(聖女のときは禁忌な行為だったけど、本当に、もう自由なんだわ……)

 フィアーナの瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。

 必死に荒い呼吸を整えていると、目元にやわらかなものが触れた。

 ラミレスの唇だ。口づけるようにして、フィアーナの涙を受け止めている。

 その気遣いが嬉しくて、フィアーナは微笑んだ。

 ラミレスも応えるように微笑み返す。

「一生、あなたを大切にします。だからずっと共にいてください」

 穏やかに告げるラミレスの言葉が、じんわりと胸に染み込んでくる。

 それはとても、温かくて、やさしくて、強くて、深くて、大きなものだ。

「愛しています、フィアーナ。私だけの、至高の華――」
「わたしもよ、ラミレス」

 またあふれそうになる涙をこらえて、フィアーナが微笑むと、そのままラミレスの唇が重なった。

 お互いの唇が離れる頃には、フィアーナの涙はすっかり引っ込んでいた。

 

 ――それから、何度肌を重ねて果てたのかわからない。

「本当に、容赦ないですね、ラミレスは……」

 フィアーナはぐったりとして、ラミレスに抱きしめられて横になっている。

 もう腕一本上げる気力がない。

「これでもまだ満足していないのですが、これ以上抱くとあなたがやつれてしまいそうなので、我慢します」

 フィアーナとは逆に、ラミレスはまだまだ元気そうだ。

「なんども激しくしたのに、どうしてラミレスは元気なんですか。こんなの不公平です」

「そりゃあ、あなたとは体の鍛え方が違いますからね。なにしろ、あなたが攫われるたびに死にものぐるいで取り返しに行ってましたし、嫌でも体力はつきますよ。隣の国まで行きそうになったこともありますし」

「……言われてみれば、そうですね。普通の神官だったら、特に体を鍛える必要もありませんし」

「あなたへの愛があったからですよ。いくら私でも好きでもない女性に命はかけられません。きっと騎士団に任せっきりだったでしょうね」

「そうなの?」

 フィアーナは少し驚いた。

 ラミレスは聖女付きの神官としての義務感から、騎士団任せにしないと思っていたからだ。

「はい。特に強くなりたいわけではないですし、騎士団の手柄を取り上げたいわけでもないですから」
「そうだったの……愛の力って、すごいのね……」

 感心してフィアーナが呟くと、ラミレスがにんまりと笑みを浮かべる。

「あなたも、毎日私に腰が砕けるまで抱かれたら、慣れるかもしれませんね」
「へ? な、なにいってるの? そんなの慣れるわけないじゃない!」

 毎日こんなにぐったりなるまで抱かれるのは冗談じゃない、とフィアーナは否定する。

「やってみなきゃわからないですよ? そのうちあなたのほうが、物足りない、もう一回と催促するようになるかもしれません」

「なっ、なりませんーっ!」

 新居の寝室に、フィアーナの悲鳴が盛大に響いた。

 

 ――二人の愛を隔てるものは、きっと、もうない。

 

―了―

 

これにて、フィアーナとラミレスのお話は終わりです。きっと子宝に恵まれたんじゃないでしょうか。

お読みいただきありがとうございました(*´ω`*)

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癒やしの聖女は~
~桜猫*日和~