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我慢の限界

各話表紙:聖女 癒やしの聖女は~

 お互いどれほど抱き合っていたのかわからない。

 ふと、ラミレスが顔を上げ、呟く。その声には感情がないように思えた。

「もう、無理だ……。もう黙って見ていられない」
「どうしたんですか、ラミレス。なんだか、怖い……」

 フィアーナが身を引こうとすると、逆にラミレスに引き寄せられた。

 ラミレスが自分を見つめる青い瞳には、並々ならぬ決意のようなものが感じられる。

「たとえ相手が神であろうと、お前の体を傷つけていい理由にはならない」
「なにを言っているの?」

「これから先もずっとこんな思いをするのは、俺はもうご免だ。浄化のたびにお前の血を味わわされるなんて冗談じゃない。いい加減新たな聖女を選ばないことにも嫌気が差してる」

「ラミレス?」
(どうしてしまったの? なにがいいたいの、ラミレスは)

 涙していたかと思えば、語り始めたラミレスを目の前にしてフィアーナは動揺する。

「フィアーナ、お前も神を信じ過ぎだ。本当はもう、聖女でいることがつらいくせに」

「……確かにつらくないと言えば嘘になりますけど……癒やしの力を必要としている人たちが、たくさん待っていますから」

「それはもうお前を縛る枷でしかない。俺が解放してやる」

 ラミレスがゆっくりと顔を近づける。

「解放って……まさか!?」

 ラミレスの言わんとすることを察し、フィアーナは焦る。

「もう俺は我慢しない。お前をただの女にしてやる」
「そんなのダメ! 聖女じゃなくなっ……んん」

 ラミレスが強引に唇を塞いできたため、フィアーナは最後まで言葉を紡げなかった。

 容易く咥内に舌を入れられ、フィアーナはラミレスの熱に圧倒される。

 肉厚の舌がぬるりと絡み、逃げようとしても逃げられない。

 舌を引こうとしたら、更にラミレスが舌をねじ込んできて息苦しくなった。

「んふぅ……っ、……んぁっ……」

 狂おしいほどの口づけに、喘ぎが漏れる。

 それでも必死に抵抗しようと、フィアーナはラミレスの胸を拳で叩くがびくともしない。

 この程度はとるに足らないとでもいうように、ラミレスはフィアーナの手を止めることすらしない。

 何度も角度を変えて唇を重ねてくる。

 そのたびに艶めいた水音が立ち、フィアーナの羞恥を煽る。

 恥ずかしさから早く解放されたいのに、執拗な口づけは中々終わらない。

 フィアーナを抱きしめていたラミレスの両手は、いつの間にか彼女の両頬を挟むように添えられている。

 拒むことは許さないと言った感じで、ひたすら甘い口づけを繰り返す。

 ずっと咥内に舌を這わされていると、唾液が溜まりフィアーナはどうしようと焦る。

 視線でそのことをラミレスに訴えると、

「全部飲め」

 とひどく甘い声でささやかれた。

 ふたたび唇が重なると、ラミレスは更に唾液を流し込んでくる。

 このままでは口からあふれると思ったフィアーナは、ごくりと唾液を飲み干した。

 例えようのない羞恥がこみ上げ、フィアーナは涙目になる。

 だが、その様子を見たラミレスは満足そうに目を細め、よくやったとばかりにフィアーナの白い喉をやさしく撫でた。

「んん……っ」

 キスで快感を高められているせいか、ラミレスの指が喉に触れただけでゾクリとした。

 まだキスしかしていないのに、お腹の奥がじくじくと疼きを訴えはじめる。

(いや、こんなの……恥ずかしい……っ)

 ラミレスが熱っぽい吐息を漏らす。

 フィアーナの体から力抜けてくると、口づけが穏やかなものに変化する。

 赤く濡れた舌がフィアーナの咥内をねっとりと舐め回す。

 頬の内側の肉のやわらかさを味わうように、丁寧に這う。

 全部俺のものだといわんばかりに、フィアーナの口の中を余すところなく執拗に舌が這う。

 ラミレスの熱い舌が繰り返し自分の咥内を這い、フィアーナはその熱と感触で頭の芯が蕩けそうだ。

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癒やしの聖女は~
~桜猫*日和~